降圧剤の効果
降圧剤は、文字通り血圧を下げるための薬で、様々な種類があります。
それぞれの降圧剤にはそれぞれ違った作用機序で血圧を下げる効果が出てきます。
●Ca拮抗薬
血管壁にある筋肉の細胞にカルシウムイオンが入ることを抑制して血圧を下げます。
顔面紅潮や頭痛、ほてりなどの副作用を伴うこともあります。
●利尿薬
腎臓に作用して水分とナトリウムの排泄を促進して血液の量を減らして血圧を下げます。
●β遮断薬
心臓の心拍数と収縮量を減らすことで血圧を下げます。糖尿病の人は服用に注意が必要です。
●ARB
アンジオテンシンUが受容体であるAT1と結合することを防ぐことで血圧を下げます。
●ACE阻害薬
アンジオテンシンUの生成を抑えて血圧を下げます。
血圧低下や空咳の副作用があります。空咳は若い女性に多く見られます。
高血圧は脳梗塞、心筋梗塞、動脈硬化などの命に関わる病気を発症させる確率を高めてしまいます。
だからといって降圧剤だけに頼るのも体にいいとはいえません。
高血圧を改善するためには、降圧剤に頼るだけでなく規則正しい生活を送ることも大切です。
十分な睡眠、バランスよい食事生活を心がけましょう。
アルコールや喫煙も止めたほうが賢明です。
入浴の際の温度変化に気をつける等、高血圧に対する知識を持つことで改善することができます。