降圧剤の種類

病院に行ったり検診で血圧が高いと、血圧の薬として降圧剤を渡されることがあります。

基本的には生活習慣の改善で高血圧を改善するのがベストでしょうが、どうしても正常値の範囲を超えてしまう場合は降圧剤が処方されるようです。
ただ処方されたまま飲んでいるだけでなく、そのお薬がどんな薬なのかも知りたいですよね。

降圧剤の種類には大きく分けて6種類があります。

1.利尿剤
2.アンギオテンシン受容体拮抗剤
3.アンギオテンシン変換酵素阻害剤
4.交感神経遮断剤
5.α2受容体刺激剤
6.カルシウム拮抗剤


というものだそうです。

利尿剤は尿量を増やす薬で尿量が増えると体内を循環している血液の量を減らすことにとって血圧を下げます。
ラシックス、ロープストン、ルプラック、ナトリックス、テナキシル錠、ハイグロトンなどの商品名で発売されています。

アンギオテンシンというのは腎臓から分泌されるレニンという物質によってアンジオテンシノーゲンを活性化された物質で血圧を上昇させる働きがあります。
アンギオテンシンTがまず作られ、それからアンジオテンシン変換酵素という酵素の働きでアンギオテンシンUが生成されます。
アンギオテンシンUはアンギオテンシンTより活性が強いため、アンジオテンシン変換酵素の働きを止めるタイプの薬(3.アンギオテンシン変換酵素阻害剤)とアンギオテンシンUにくっついて活性を止めるタイプの薬(2.アンギオテンシン受容体拮抗剤)があります。

アンギオテンシン受容体拮抗剤としては、ニューロタン、ディオバン、ミカルディス、オルメテックなどの商品名で発売されています。なお妊娠中は服用できません。

アンギオテンシン変換酵素阻害剤としてはコバシル、チバセン、プレベース、タツジピンなどの商品名です。

交感神経遮断剤とα2受容体刺激剤は交感神経に存在するアドレナリン受容体を阻害させたり、刺激したりする薬です。

交感神経遮断剤としてはミニプレス錠、セロケン錠、ロプレソール錠、インデラル錠などがあります。

α2受容体刺激剤としてはカタプレス錠、アルドメット、エスタリックなどがあります。

カルシウム拮抗剤は血管の筋肉に存在するカルシウムの取り込みを阻害する物質で、筋肉へのカルシウムの取り込み量が少なくなると筋肉が収縮しにくくなって結果的に血圧が下がります。
ただ日本では高血圧には認可されていません。

降圧剤にもいろいろ種類がありますが、副作用や禁忌症もありますので必ず病院で診察を受けてから処方してもらいましょう。

ただ薬だけに頼らず、減塩や運動、禁煙、禁酒など生活習慣の改善も同時に行い、降圧剤を服用しなくても大丈夫になるようにしないといけませんね。









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